Googleによると、2023年の7月に従来のユニバーサルアナリティクス(GA3)の終了が発表されました。
2023年の7月以降はユニバーサルアナリティクスでのデータ計測ができなくなり、6ヶ月後の2024年1月以降はこれまで蓄積してきたユニバーサルアナリティクスのデータも見れなくなります。そのため、いち早くGA4への移行を進めてGA4でのデータの蓄積を行う必要があります。
最近は、ユニバーサルアナリティクスの終了を受けて、各デジタルマーケティング系の会社やインターネット関連の会社がGA4関連のイベントを行っておりますが、「GA4へ移行するとこんなビジネスのメリットがある」や「GA4は計測の概念が大きく変わる」、「機械学習を使ってデータの予測ができるようになる」とかキラキラした内容がメインで、じゃあ実際に何をすれば良いのかを実務面で解説しているものがないように感じます。
本記事では「実務面で何をすれば良いのかわからない」という方に向けて、GA4の実装 + 初期設定 + コンバージョン設定をスクリーンショットを使いながらわかりやすく説明していきます。
本記事の目的としては、とにかく必要最低限の設定を行うことでデータの欠損期間を防ぐことを目的にしていますので具体的なデータ分析や探索レポートの作成等には一切触れておりません。また、ウェブストリームに絞って紹介しています。まずは何をすべきかわからないという方は参照いただければと思います。
また、本記事の最後にユニバーサルアナリティクスとGA4の違い、特に実務レベルで重要だと思う点をまとめましたので、そちらもご参照ください。
※本記事では多数のスクリーンショットを添付しておりますので、閲覧環境はパソコン・デスクトップがおすすめです。
GA4初期設定 前編 (アカウント作成〜タグ実装までの流れ)
Step 1. GA4の構成を考える
早速面倒なテーマですが、重要なテーマなので触れておきます。
GA4では、ユニバーサルアナリティクスのビューという概念が存在せず、ビューで見るレポートを分けることができません。
ユニバーサルアナリティクスを使用していたが、基本的にビューを分けていない。もしくは上記が何を指しているのかわからない方は、このセクションで触れる内容は該当しませんので、次のステップに進んでください。
GA4とユニバーサルアナリティクスの構成の違いは以下の通りとなります。
以下の表のようにユニバーサルアナリティクスの「ビュー」を使って、レポート画面を分けて見ているケースは詳細の設定方法に移る前に、本セクションの内容に目を通すことをおすすめします。
ケース | ビューの分け方例 |
#1 | 1) 本番用ビュー (abc.com) 2) テスト用ビュー (staging.abc.com or abc.com) で分けているケース |
#2 | 1) サービスページ用ビュー (abc.com) 2) オウンドメディア/ブログ用ビュー (blog.abc.com) 3) サポートページ用ビュー (support.abc.com) で分けている |
以下では頻出シチュエーションごとのGA4の構成をご紹介します。原則は1アカウント、1プロパティ、1ウェブストリームです。
1. 本番用とテスト用でビューを分けている場合
本番用とテスト用でそれぞれ、プロパティを作成することをおすすめします。(1アカウント、2プロパティ、2ウェブストリーム)
プロパティを1つにすると、両者のデータが混ざってしまうので、テスト用に別プロパティを作成する形となります。
また、ステージングサイトやテスト用サイトをサブドメイン等で別で分けている場合 (本番: abc.com と テスト用: stanging.abc.com)、Googleタグマネジャーのルックアップテーブルを使用すれば、本番とテスト環境にて同一のGoogleタグを使用し、振り分けることができます。
※本記事では詳細を割愛。知りたい方はお問い合わせください。
2. サービスページとオウンドメディアでビューを分けている場合
オウンドメディアやブログがサービスページへ誘導するのが主な目的な場合、1アカウント、1プロパティ、1ウェブストリームの作成のみでOKです。サブドメインで分けている場合はもちろん、ドメインが別の場合も同様です。
※ドメインが別の場合は、後述のクロスドメイントラッキングの設定が必要。
一つのウェブストリームでまとめることで、どの記事ページから入ったユーザが問い合わせをしたか等のデータを一気通貫でみることができます。逆にプロパティやウェブストリームを別で作成すると、ユーザの動きが途中で切れてしまい全体感が見れなくなってしまいます。
また、例えばそれぞれの担当チームが分かれており、レポートを分けて見たい場合は、
探索レポート(カスタムレポートのようなもの)の作成、Google データポータルを使ってレポートを分けることができます。
※こちらも、本記事では詳細を割愛。知りたい方はお問い合わせください。
3. 全く関連性のない別のサイトを複数運用している場合
計測するサイトの数だけ、プロパティを作成してください。
Step 2. GA4のアカウント・プロパティを作成
ここからは実際にアカウント・プロパティの作成方法をご紹介していきます。
まずはユニバーサルアナリティクスの実装もなく、新規で作成する場合を紹介し、その後にユニバーサルアナリティクスを既に実装済みでGA4を追加するケースをご紹介します。既にGA4の実装が完了している場合はGA4初期設定 中編 (GA4の基本設定)までスキップして頂いて大丈夫です。
※それぞれのスクリーンショットはクリックで拡大できます
2-1. 新規作成
1. まずは、Google Analyticsのセットアップページにアクセス。「測定を開始」をクリック
2. アカウント名を入力して、「次へ」をクリック。アカウント名はウェブサイト名や組織名等を入力してください。 (※データ共有設定は任意でチェック)
3. プロパティ名を入力して、タイムゾーンと通貨を入力して「次へ」をクリック。
ユニバーサルアナリティクスのタグも新規で作成する場合は「詳細オプション」をクリックして、トラッキングするウェブサイトのURLを入力して「次へ」をクリック。
※ユニバーサルアナリティクスは2023年にサービスを終了するので、作成は必須ではありません。
4. 業種、ビジネスの規模、利用目的を選択して「作成」をクリック。
※選択は任意
5. データ利用規約のチェックボックスをクリックし、「同意する」をクリック
6. GA4の作成が完了すると、以下のような画面が表示されます。このページが表示されればプロパティ作成は完了。次の「Step 3. ウェブサイトへGA4タグを実装」へ進んでください。
2-2. 既にユニバーサルアナリティクスが入っている場合
※このセクションのみ、別のウェブサイトを使用して説明しています。
7. Googleアナリティクスの管理画面にログインし、ページ左下の「管理」をクリックし、真ん中のカラムの「プロパティ作成」をクリック。
8. プロパティ名を入力し、タイムゾーン、通貨を選択して「次へ」をクリック。プロパティ名は「 – GA4」等、GA4を入れておくと、後々ユニバーサルアナリティクスと混同しなくなるので、おすすめです。
9. 業種、ビジネスの規模、利用目的を選択して「作成」をクリック。
※選択は任意
11. ウェブサイトのURL、ストリーム名を入力し、拡張計測機能をオンにして、「ストリーム作成」をクリック。これでプロパティ作成は完了です。
※ウェブサイトのURLに関しては、ユニバーサルアナリティクスと異なり、計測対象のURLとマッチしていなくても計測されます。
Step 3. ウェブサイトへGA4タグを実装
ここからはGA4タグをウェブサイトに実装していきます。大きく「GA4のタグをウェブサイトに直接埋め込む」パターン、「Googleタグマネージャーを使用する」パターンの2つに分かれます。
今後のタグのメンテナンスを考えると、Googleタグマネージャーの使用を推奨します。
3-1. GA4タグを直接埋め込む方法
1. Googleアナリティクスにログインし、GA4のプロパティを選択。ページ左下の「管理」をクリック。「データストリーム」をクリックし、作成したストリームをクリック。
2. ページ中の「グローバル サイトタグ(gtag.js) ウェブサイト作成ツールや…」のセクションの左側の矢印アイコンをクリック。ドロップダウンで表示されるコードをHTMLの <head> セクションに追加。追加するのは全てのページです。
WordPress(ワードプレス)やShopify(ショッピファイ)、EC CUBEなどのCMS (コンテンツマネジメントシステム)を使用している場合、ほとんどのケースでデフォルト機能として、もしくはプラグイン経由で、ページ右上の測定IDを入力するだけで実装が完了します。
3. GA4のタグが正常に機能しているか確認するため、GoogleウェブストアからChrome エクステンション “Google Analytics Debugger“をインストールします。Google Analytics Debuggerのページにアクセスして、「Chromeに追加」をクリックし、「エクステンションの追加」をクリック。
※上記はGoogle Chromeのブラウザを使用している場合。Firefoxを使用している場合はこちらよりインストールできます。
4. インストールが完了した後、ブラウザの右上のパズルのアイコンをクリックし、Google Analytics Debuggerの横のピンマークをクリックします。
5. テストしたいウェブサイトを開いた状態で、ブラウザの右上のGoogle Analytics Debuggerのアイコンをクリックして、”ON”と表示されていることを確認します。これでデバッグ用のトラフィックが送信される状態になります。
6. GA4にログインし、左のサイドバーの「設定」-> 「DebugView」をクリックします。何も反応していない場合は以下のような画面が表示されます。
7. GA4が反応すると、以下のようなイベントが表示されます。表示が確認できていれば実装は正常に機能しています。反応するまでに少し時差がありますので注意です。
これでGA4タグの実装は完了です。特に問題なければ「GA4初期設定 中編 (GA4の基本設定)」へ進んでください。
CMSのプラグイン利用かファイルに直接コード書き込みをするか、悩む場合
基本的にはWordpress等、CMS経由でコードを入れられる場合は、直接コードを書き込まずCMS経由での入力を推奨します。
その主な理由は、特にShopifyやEC CUBEなどのECサイトだと「カート追加」「チェックアウト」「購入」などの計測に必要なデータレイヤーがセットになっているケースがほとんどで、直接コードを書き込むとそれらを自分で作成しないといけないためです。(※かなり大変)
ファイルに直接コードを記載・追記する場合の注意点
CMSを利用していないケースや、セキュリティ・予算面の関係で直接コードを記載しないといけないケースで、既に旧バージョンのGoogleアナリティクスのタグを利用している場合は注意が必要です。
A. gaコマンド(analytics.js)を使用している、Googleアナリティクスを使用している場合
ga(‘send’, ‘pageview’); のように、gaコマンドを使用している古いタイプのGoogleアナリティクスを使用している場合は、以下のスクリーンショットのように、既にあるコードの下に、上記の「3-1. GA4タグを直接埋め込む方法」の#2でコピペしたコードを追記するだけでokです。
※MEASUREMENT_ID の部分は実際に使用している「測定ID」を使用してください。
参照: [UA→GA4] analytics.js から gtag.js にアップグレードするためのヒント
B. gtagコマンド (gtag.js) を使用している、Googleアナリティクスを使用している場合
上記のgaコマンドの例のように、2つのタグを並列すると不具合が生じる可能性が高いので、以下のスクリーンショットのように計測IDの部分だけを追記します。
※G-xxxxx の部分は実際に使用するGA4の「測定ID」を使用してください。
参照: グローバル サイトタグ(gtag.js)をインストールする
ただし、既にGoogleアナリティクスのコードに直接、イベント (問い合わせ完了やクリック計測など) を書き込んでいる場合、ユニバーサルアナリティクスのイベントフォーマット (イベント名、アクション、ラベル)で記載されることになるので、GA4のフォーマット(イベント名とパラメータ)と合わずにデータ計測がおかしくなる可能性が高いです。
それを防ぐには、あるイベントタグはユニバーサルアナリティクスに送信、あるイベントタグはGA4に送信するために、タグのIDを指定する send_toのコードの追記(ルーティング)等が必要になります (詳細はこちら)。コードへの直接書き込みは今後より一層メンテナンスが大変になるので、Googleタグマネージャーの利用を推奨します。
3-2. Googleタグマネージャーを使用してGA4を実装する方法 (推奨)
GA4を新たに実装する際に、Googleタグマネージャーも同時に実装することをおすすめします。
Googleタグマネージャーとは一言でいうと、ユニバーサルアナリティクスやGA4のような計測タグやGoogle広告・Facebook広告などの広告タグとウェブサイトを紐付ける橋渡しのようなツールです。
Googleタグマネージャーの利点としては、主にタグの管理・編集が行いやすい点にあります。
特にGA4では頻繁にイベントの設定や各イベントのパラメーターを追加・編集することが想定されます。GA4タグを直接埋め込むと、イベントやパラメーターを編集する度にウェブサイトの開発者に依頼をするため費用も時間も余分に発生します。そこで、Googleタグマネージャーを利用することで大幅に効率化することができます。
また、ユニバーサルアナリティクスタグのサービス終了まで、ユニバーサルアナリティクスとGA4のタグの両方をキープしておきたい場合にもGoogleタグマネージャーはとても便利です。
以下では、Googleタグマネージャーを使用してGA4を実装する方法をご紹介していきます。
1. Googleタグマネージャーのページへアクセス。「アカウントを作成」をクリック。
2. アカウント名、国、コンテナ名、ターゲットプラットフォームを入力&選択し、「作成」ボタンをクリック。
アカウント名は組織・ブランド名を入力し、コンテナ名はウェブサイトのドメイン名の入力が推奨。プラットフォームはウェブを選択。
3. データ処理規約同意のチェックボックスをチェックして、ページ右上の「はい」をクリック。これでGoogleタグマネージャーのアカウント作成が完了。
4. ここから実際にGA4のタグを設定していきます。左のメニューバーより「タグ」をクリックし、ページ右側の「新規」をクリック。
5. 「タグの設定」の下の白い余白部分をクリックして、「タグタイプを選択」を表示。「Google アナリティクス: GA4 設定」を選択。
6. 測定IDを確認するため、Googleアナリティクスにログインし、GA4のプロパティを選択。ページ左下の「管理」をクリック。「データストリーム」をクリックし、作成したストリームをクリック。
7. ページ左上に表示される「測定ID」をコピー。
※スクリーンショットではIDを非表示にしています。
8. Googleタグマネージャーのページに戻って「測定ID」の箇所にGA4の測定ID (G- から始まるID)を入力。ページ下のトリガーの下の白い余白部分をクリック。
10. タグの名前を入力して、「保存」をクリック。これでタグの作成は完了です。
※タグの名前は任意ですが、管理のしやすさから「GA4 – Config – GA4の計測ID名」がおすすめです。
11. 次にGoogleタグマネジャーのタグをウェブサイトに埋め込んでいきます。ページ右上の”GTM-“から始めるIDをクリックすると、以下のスクリーンショットのような画面がポップアップで表示されます。
こちらのコードを、インストラクションに従って、<head>内と<body>内に追加します。追加するのは全てのページです。
12. ここからは一例として、Wordpressを使用している場合のGoogleタグマネージャーの実装方法をご紹介します。Wordpressを使用していない場合は#15までスキップしてください。
WordPressの管理画面にログインし、「プラグイン」から「新規追加」をクリックした後、ページ右上の検索バーにて “google tag manager”と検索します。”Google Tag Manager for WordPress”というプラグインが表示されたら「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」をクリック。
13. Googleタグマネージャーに戻って、ページ右上の”GTM-“から始まるIDをコピーします。
14. WordPressの管理画面に戻って、「設定」-> 「Google Tag Manager」をクリック。
Google Tag Manager IDの欄に#13でコピーしたIDを入力。Container code ON/OFF の箇所を”on”にして、Container code compatibility modeの箇所は “Footer of the page…”を選択し、「変更を保存」をクリック。これでウェブサイトへのGoogleタグマネジャーのタグ実装が完了です。
15. 正しくタグがインストールされているか確認するため、Googleタグマネージャーの管理画面に戻り、ページ右上の「プレビュー」をクリック。
16. プレビューをクリックすると、以下のようなページが表示されるので、ウェブサイトのURLを入力し、”Connect”をクリック。
17. ウェブサイトのページが開いたら、一つ左側のタブもしくは別ウィンドーで開かれる以下のようなGoogleタグマネージャーのデバッグモードのページを探します。以下のように今回設定したタグ「GA4 – Config – G-xxxxx」が Tags Firedの欄に記載されていれば正常に実装ができています。ページ左上のxボタンをクリックして、プレビューモードを終了します。
18. 念の為、GA4側にも実装ができているか確認します。GA4にログインし、左のサイドバーの「設定」-> 「DebugView」をクリックします。何も反応していない場合は以下のような画面が表示されます。
19. GA4が反応すると、以下のようなイベントが表示されます。表示が確認できていれば実装は正常です。反応するまでに少し時差があるので注意です。
20. 実装が正常にできていることを確認したら、再度Googleタグマネージャーのページに戻り、ページ右上の公開ボタンをクリック。
21. バージョン名に適当な名前(変更内容を記載。日本語可)をつけて、右上の「公開」ボタンをクリック。これでGA4のタグの公開も完了です。お疲れさまでした。
GA4初期設定 中編 (GA4の基本設定)
ここまでの設定が完了すれば、GA4へ基本的なデータ (ベージビュー、ページスクロール等)が蓄積されていきます。
ここからはGA4実装完了後、なるべく早くやっておくべき基本設定を紹介していきます。
そこまで高度な設定はありませんので、大変ですが一気に終わらせてしまうことをおすすめします。
1. データ保持期間の変更 (2ヶ月から14ヶ月へ変更)
ユニバーサルアナリティクスではデータの保持期間は期間は(ほぼ)ありませんでしたが、GA4では保持期間の制限があります。
GA4ではデータ保持期間はデフォルトで2ヶ月、最長で14ヶ月まで延長が可能です。
組織内の個人情報取り扱いのルールに違反するなど、特段の制限がない限り、データ保持期間の設定を14ヶ月にしておくことをおすすめします。
保持期間をデフォルトの2ヶ月のままにしておくと、3ヶ月目以降は1ヶ月目のデータが消えてしまいます。また、この設定は不可逆なので、3ヶ月目でデータ保持期間を14ヶ月に設定しても、1ヶ月目のデータが戻ってこない点に注意が必要です。
設定方法はページ左下の「管理」をクリックし、GA4プロパティの「データ設定」をクリック。「データ保持」をクリックし、イベンデータの保持を「14ヶ月」に設定し、「保存」をクリック。これで完了です。
データ保持期間の注意点#1 – 探索レポートのデータにのみ適用される
データ保持期間で設定した日数は以下のスクリーンショットのデータ探索レポートで表示されるデータにのみ反映され、標準レポート (GA4のサイドメニューの「探索」の上「レポート」タブから閲覧できるデータ)には影響しません。標準レポートのデータは上記の期間の制限がなく、これまでのユニバーサルアナリティクス同様、(ほぼ)期限がありません。
ただし、GA4の標準レポートはユニバーサルアナリティクスの標準レポートと違い、柔軟性が低い + デフォルトのレポートのレパートリーも少なく、有益なデータを取得するのが難しいという難点があります。そのため、いかに探索レポートをカスタマイズして自分の見たい指標を見るかが重要になります。探索レポートで作成したデータをメインで見ることを考慮すると、ここのデータ保持期間を14ヶ月に延長することは重要です。
データ保持期間の注意点#2 – Googleシグナルのデータは2ヶ月のまま
詳しくは後述する「Googleシグナル」を通じて取得した年齢、性別、インタレスト カテゴリのデータには、上記の設定に関係なく、データ保持期間は常に2か月となります。
参照: データの保持
2. Googleシグナルのデータ収集をオンにする
Googleシグナルとは一言でいうと、Googleの保有しているログイン情報と自社サイトへの訪問ユーザのデータをつなぎ合わせる仕組みのようなもの。
組織内の個人情報の取扱いに抵触しないのであれば、基本的にオンにしておいて損はない機能です。
Googleシグナルを有効にすることで、ユーザの性別、年齢などのデモグラフィックデータをGA4上で見れるようになったり、デスクトップ・モバイル・タブレットなど複数デバイスにまたがってウェブサイトを閲覧しているユーザを一人のユーザとして扱うことができ (クロスデバイストラッキング)、より正確な計測が行うことができます。
また、Google側が保有している 3rd Partyデータと自社の1st Partyクッキーの紐付けを行い、Google広告等のリマーケティング広告に使用されます。※3rd Partyクッキーを自社サイトで使用することになるので、個人情報の取り扱いに抵触しないかの確認が必要です。
ただし、前提として、ウェブサイトに訪問するユーザがGoogleにログインしていること、また、Googleにログインしているユーザの中でも、広告のカスタマイズがオンになっているユーザであることが条件です。こちらのページで設定がオンになっていれば、あなたは対象ユーザに該当します。
参照: [GA4] Google アナリティクス 4 プロパティで Google シグナルを有効化する
Googleシグナルの設定方法は以下の通りとなります。
1. GA4にログイン後「管理」をクリック、「データ設定」 -> 「データ収集」に移動し、ページ右上の「設定」をクリック。
4. 同「データ収集」のページ下にスクロールをし、「確認しました」をクリック。
※プライバシーポリシーや個人情報の取り扱いにて、Googleシグナルに関して明記し、オプトアウトのプロセスが明確でない場合は追記してください。ユーザの同意の取得が必要です。
Googleシグナルを利用したクロスデバイストラッキングが有効になっているか否かを確認するには、「レポート用識別子」の箇所で、Googleシグナルの記載があるかで確認できます。クロスデバイストラッキングが有効化されるにはある程度のトラフィック (Googleによると、プロパティあたり1日あたりのユーザー数が月間平均で500人。これまでのデータを見た個人的な感触だと2,000人/日くらい) 必要です。
※Googleシグナルを利用したクロスデバイストラッキングが有効になると、上記のようにGoogleシグナルの表記が追加されます。
3. 除外する参照のリストの追加
ECサイトなどで外部の決済機能と連携している場合に設定を行います。
外部サイトを使用していない場合は本セクションをスキップして問題ありません。
ユニバーサルアナリティクスの「参照元除外リスト」に近い機能ですが、
GA4では自社のメインのドメインを入力する必要なく、サブドメインも入力する必要はありません。
※GA4ではサブドメインも同じウェブサイトとして認識します
例えば、Paypalの決済サービスを使っており、以下の決済フローの場合は
「除外する参照のリスト」の追加が必要になります。
ステップ 1 | ステップ 2 | ステップ 3 |
自社サイト (mydomain.com) | Paypal決済 (paypal.com) | 自社サイト (mydomain.com/thank-you/) |
このケースで「除外する参照のリスト」に paypal.com を記載しないと、ユーザが訪問する流入元は paypal.com になってしまいます
以下では設定手順を紹介します。
1. ページ左下の「管理」をクリックし、GA4プロパティの「データストリーム」をクリック。該当するデータストリームをクリック。
2. ページの一番下までスクロールし、「タグ付けの詳細設定」をクリック
4. 除外するドメインを入力して、「保存」をクリック。
下記のスクリーンショットの paypal.com と abc.com はあくまで例として入力しているものになります。実際は使用している外部の決済システムのドメインを入力してください。
4. クロスドメイントラッキングの設定
複数ドメインにまたがってトラッキングしたい場合 (例: website-1.comとwebsite-2.com)はクロスドメイントラッキングの設定が必要です。
サブドメインレベルのみで分かれている場合や単一ドメインのみの場合は、設定不要ですので、本セクションをスキップして大丈夫です。
クロスドメイントラッキングを利用する際は、複数のデータストリームを作る必要はなく、1つのデータストリームに統一します。
また、前述の「除外する参照のリスト」と同様、サブドメインで分かれている場合はこちらの設定をする必要はありません。
1. ページ左下の「管理」をクリックし、GA4プロパティの「データストリーム」をクリック。該当するデータストリームをクリック。
2. ページの一番下までスクロールし、「タグ付けの詳細設定」をクリック
4. 計測する全てのドメインを入力して、「保存」をクリック。
※下記のスクリーンショットの website-1.com、website-2.com、website-3.com はあくまで例として入力しているものになります。実際は使用しているドメインのリストを入力してください。
5. 内部トラフィック & デベロッパートラフィックの除外
内部トラフィックの設定の方法は基本的にはユニバーサルアナリティクスと同じです。
ユニバーサルアナリティクスのフィルターとの違いとして、GA4のフィルターには「テスト」「有効」「無効」の3つの状態・ステータスがあります。
作成時はデフォルトで「テスト」の状態になりますが、これを本番に適用するには「有効」にする必要があります。
また、GA4では、内部トラフィックの除外に加えて、デベロッパートラフィックの除外も可能です。
デベロッパートラフィックとは、タグを正しく実装できているかを確認する際のトラフィックで、具体的には先に紹介したGoogleタグマネージャーのプレビューモードやGoogle ChromeエクステンションGoogle Analytics Debugger等を使用して、タグのテストをするときのトラフィックを指します。
GA4ではこれらのテスト用のトラフィックをレポートから除外することができます。また、デベロッパートラフィックを除外しても、引き続きデバッグビューは使用可能です。
内部トラフィックの除外方法
1. ページ左下の「管理」をクリックし、GA4プロパティの「データストリーム」をクリック。該当するデータストリームをクリック。
2. ページの一番下までスクロールし、「タグ付けの詳細設定」をクリック
5. 「ルール名」「traffic_type の値」を入力。組織内のIPアドレスを入力して「作成」をクリック。
ルール名にはわかり易い名前を付与し、traffic_type の値はデフォルトの internalのままにしておくのがおすすめです。IPアドレスは12桁の数字で、自身のIPアドレスを調べたい場合はこちらのページのIPv4の値を記載します。(IPv4の文字列例: 111.111.111.111)
6. フィルターは設定した段階ではすぐに有効になりません。フィルターを有効にするには、「データ設定」->「データフィルタ」をクリックし、作成したフィルターを選択。
7. ページの一番下までスクロールして、フィルタの状態を「有効」にし、ページ右上の「保存」をクリックしてフィルターの設定は完了です。
8. (※フィルターを有効にする前に確認したい場合) 作成したフィルターの「現在の状態」が「テスト」になっていることを確認し、内部トラフィックとして設定したIPアドレスからサイトにアクセス。
設定した翌日以降でGA4のレポートページにアクセス。レポートトップ(以下スクリーンショットのページ)にて、「比較を追加」をクリック、「テストデータのフィルタ名」を選択し、ディメンションの値を作成したフィルタ名(※この場合は Internal Traffic)を選択し。「OK」をクリックした後、最後に「適用」をクリック。
9. オレンジ色にて、テストデータが反映されていれば正しく反映されていることが確認できます。
問題なく設定できていれば、上記#6に戻って有効にして、内部トラフィックの除外は完了です。
※当たり前ですが、事前に内部トラフィックとして設定したIPアドレスからアクセスしておく必要があります。
デベロッパートラフィックの除外
次にデベロッパートラフィックの除外方法について説明していきます。
10. 「データ設定」-> 「データフィルタ」をクリックし、ページ右上の「フィルタを作成」をクリック
12. データフィルタ名に任意の名前をつけて、ページ右上の「作成」をクリック。
即有効にしたい場合は同ページ下のフィルタ状態を「テスト」から「有効」に変更して、「作成」をクリックして完了。
おまけ: 「ユニバーサルアナリティクス イベントの収集」はオフのままがおすすめ。
データストリームの「タグ付けの詳細設定」のページに「ユニバーサルアナリティクス イベントの収集」という項目がありますが、こちらはオフにしておくことをおすすめします。
イベントデータの構成やネーミングがユニバーサルアナリティクスとGA4では大きく異なり、GA4の柔軟性を享受できない点やユニバーサルアナリティクスのサービスが2023年7月で終了する点を考慮すると、本設定はオフにしておくことをおすすめします。
下記では確認方法を説明します。
1. ページ左下の「管理」をクリックし、GA4プロパティの「データストリーム」をクリック。該当するデータストリームをクリック。
2. ページの一番下までスクロールし、「タグ付けの詳細設定」をクリック
3. 「ユニバーサルアナリティクス イベントの収集」がオフになっていることを確認。
GA4初期設定 後編 (コンバージョン設定)
本記事の最後にGA4のコンバージョン設定の方法を紹介していきます。
コンバージョンの設定までを初期設定として紹介する理由としては、
コンバージョンイベントのデータを蓄積するには、早い段階で予め設定しておく必要があるためです。
後になって、コンバージョンの計測をスタートすると、そこからデータ収集期間が始まり、コンバージョンデータがある程度貯まるのに時間がかかります。できる限り機会損失をしないために早めのコンバージョン設定をおすすめします。
既に記事のボリュームがかなり長くなってしまったので、今回は一番シンプルな、サンキューページのページビューをゴールにしたイベントの計測を例として紹介していきます。ECサイトのトラッキングやサンキューページがない場合のケースは、ニーズがあれば別ポストを作成して後日紹介します。
イベントを作成する際はGA4のドキュメンテーションを逐一確認
コンバージョンイベントの設定の前に、GA4のイベント名の付け方について簡単に触れておきたいと思います。
ユニバーサルアナリティクスと異なり、GA4では予めイベント名が指定されています。
例えば、問い合わせフォームの送信イベントは “generate_lead”、ECサイトの購入イベントは “purchase”など指定があります。
GA4でイベントを設定する際、以下のステップを踏むことを推奨します。
手順 | 詳細 |
1 | まず計測する予定のイベントが既に自動的に収集されているイベントかどうかを、こちらの「[GA4] 自動的に収集されるイベント」のページにて確認 |
2 | 上記ページにて、該当するイベントがない場合は「[GA4] 推奨イベント」のページにて該当イベントが存在するかを確認。 |
3 | 上記ページにも該当するイベントがない場合は、オリジナルのイベント名を追加。 オリジナルのイベント名を追加する際も、基本的にイベント名には日本語は使用せず、英語の小文字を使用。スペースを開ける際は”_”(アンダーバー)を使用します。※厳密には日本語は使用できますが、将来のアップデート時に不具合の可能性はゼロではありません。こちらのGA4の命名規則に沿って進めてください。 |
上記はイベント名だけではなくパラメータ、そしてカスタムディメンション・メトリクスを追加する際にも当てはまります。
本記事では詳細について解説しませんが、まずは「新たにイベントを追加する際は上記のGoogleのドキュメンテーションを確認する必要がある」程度で覚えておいて頂けると良いかと思います。
GA4から直接コンバージョンイベントを作成する方法
前置きが長くなりましたが、GA4を使ってコンバージョンイベントを設定する方法をご紹介していきます。
今回は問い合わせフォーム送信イベントなので、[GA4] 推奨イベント の generate_lead を使用します。
1. GA4にログイン後、左のメニューバーの「設定」-> 「イベント」をクリックし、ページ右側の「イベント作成」をクリック。
3. 「カスタムイベント名」の箇所に generate_lead を入力。一致する条件に以下の表の値を入力して、ページ右上の「作成」をクリック。
条件 | パラメータ | 演算子 | 値 |
1 | event_name | 次と等しい | page_view |
2 | page_location | 次を含む | thank-you |
※上記の例ではサンキューページのURLは /thank-you/ と仮定。こちらは実際のサンキューページのURLを入力してください。
4. イベント設定後、GA4の「設定」-> 「DebugView」にて、設定したイベントが送信されているかを確認します。
5. 最後にGA4の「設定」-> 「コンバージョン」をクリックし、ページ右上の「新しいコンバージョンイベント」をクリック。新しいイベント名の欄に generate_lead を入力し、保存をクリックして完了。
※イベント名はそっくりそのままコピペしてください。大文字・小文字の差があったり、アンダーバーがハイフンになっていたりすると認識されないので注意が必要です。
[補足] event_name を page_view に指定する理由について補足説明をすると、
event_nameを指定しないと、例えば以下のスクリーンショットのように、scrollイベント(デフォルトで設定されるイベント) が発生した時にも generate_lead イベントが計測されてしまい、イベントカウント数が膨大になるため、event_name を page_view で指定する必要があります。
参照: [UA→GA4] 到達ページの目標」
Googleタグマネージャーからコンバージョンイベントを作成する方法 (推奨)
Googleタグマネージャーを使用して、コンバージョンイベントを作成する方法を紹介していきます。
1. Googleタグマネージャーにログインし、左のメニューバーの「タグ」をクリックし、ページ右上の「新規」をクリック。
2. タグの設定の下部の白い余白部分をクリック。「Google アナリティクス: GA4 イベント」を選択。
3. 「設定タグ」は 「3-2. Googleタグマネージャーを使用してGA4を実装する方法 (推奨)」で作成したタグを選択。(本記事のガイド通りに作成している場合、名前は GA4 – Config – GA4の計測ID名)
イベント名は generate_lead を入力し、トリガー下の白い余白部分をクリック。
5. トリガーのタイプは「ページビュー」を選択。トリガーの発生場所を「一部のページビュー」にし、トリガーの発生条件を以下の表の内容を記載し、ページ右上の「保存」をクリック。
Page URL | 含む | thank-you |
※こちらもサンキューページのURLは /thank-you/ と仮定。こちらは実際のサンキューページのURLを入力してください。
7. プレビューで確認した後、ページ右上の「公開」をクリック。
8. バージョン名に適当な名前(変更内容を記載)をつけて、右上の「公開」ボタンをクリック。これでGA4の generate_lead イベントタグの設定が完了。
9. 最後にGA4にログインし、「設定」-> 「コンバージョン」をクリックし、ページ右上の「新しいコンバージョンイベント」をクリック。新しいイベント名の欄に generate_lead を入力し、保存をクリックして完了。
※イベント名はそっくりそのままコピペしてください。大文字・小文字の差があったり、名前が違うと正しく認識されないので注意が必要です。
これで初期設定は完了です。お疲れさまでした。
本記事の最後に、実務面から見たユニバーサルアナリティクスとGA4の違いをご紹介して本記事をしめたいと思います。
ユニバーサルアナリティクスとGA4の違い
以下では個人的に、重要だと感じたユニバーサルアナリティクスとGA4の違いをまとめました。
「ツールの概念が…」のようなフワッとした話ではなく、実務に直結している内容に絞っております。
項目 | 違い |
コードの接頭辞 | ユニバーサルアナリティクスのコードは “UA” から始まる。”G-”から始まるものが、GA4に該当。 CMSなどで、“UA”と書かれているボックスにGA4のものを入れても機能しないので注意。 例えば、Shopifyのような大手のECサイトのCMSでも2022年5月6日時点では対応していないので注意。 |
ビューという概念 | ユニバーサルアナリティクスでは、Googleアナリティクスの構成が、アカウント -> プロパティ -> ビュー という3段構成でできており、Viewレベルで、国別で分けたり、テスト/本番で分けたりができた。ただ、GA4ではそれがなく、アカウント -> プロパティのレベルで終わり。(※有料アカウントの場合はサブプロパティあり) |
イベント構成 | ユニバーサルアナリティクスでは、イベントを設定するときに、1) イベントカテゴリ, 2) アクション, 3) ラベルの3つしかなく、複数の変数を入れる場合、アクションやラベルの値が長くなるなど課題があった。 GA4では一つのイベントあたりに、複数の変数をパラメータとして、自由に追加できるので柔軟性が高くなった。(※イベント構成はGA4のドキュメンテーション準拠) |
イベント名 | ユニバーサルアナリティクスでは、イベント名など自由に決めることができたが、GA4ではGA4のドキュメンテーションに準拠する必要がある。 – 自動的に収集されるイベント – 推奨イベント イベント名やパラメータは既存のものを可能な限り使用する。カスタムイベントやパラメーターとしてオリジナルを追加はできるが、汎用性が低くなる。 |
レポート画面 | ユニバーサルアナリティクスでは標準レポートで色々なデータを見ることができる。ただし、GA4の標準レポートはデータを見るアングルが限られている。有益なデータを取得しようとすると、探索レポートにてレポートをカスタマイズする必要あり。 |
リアルタイムレポート・デバッグビュー | ユニバーサルアナリティクスのリアルタイムレポートでは過去5分のデータが見れるが、GA4は30分のデータを見れる。 また、トラッキングのデータ確認の際、UAではリアルタイムレポートを使用することが多いが、GA4ではデバッグビューを使用する。より詳細な設定確認ができるので便利。 |
計測データ閲覧可能なタイミング | ユニバーサルアナリティクスでは当日のデータも見れるが、GA4では翌日以降のデータしか見れない。また、翌日以降も流入元の情報などが再集計される。 |
セッション定義 | ユニバーサルアナリティクスでは以下のタイミングでセッションが変わる – リファラー (例: ソーシャルからアクセスして、再び検索からアクセスした場合など) が変わったタイミング – 日をまたいだ場合 – セッションタイムアウト (アクティブじゃなくなってから30分) しかし、GA4はセッションタイムアウトのみ (デフォルトはアクティブじゃなくなってから30分。7時間55分まで伸ばすことができる。) そのため、ユニバーサルアナリティクスの方がセッションを多くカウントする。 |
データ保有期間 | ユニバーサルアナリティクスでは無期限(ほぼ)。 GA4ではデフォルトでは2ヶ月、最大14ヶ月まで延長可能。ただし、標準レポートは無期限(ほぼ)。 |
直帰率・エンゲージメント率の計算 | ユニバーサルアナリティクスでは直帰率というものがあったが、GA4ではエンゲージメント率に変更。定義も変更。 直帰率: 直帰として、みなされるのは基本的には 1ページビューしかしなかったセッション。※Video Trackingをしている場合やスクロールイベントでNon Interaction HitをFalseにしている場合は除く エンゲージメント率: 以下いずれかに該当すれば、エンゲージメントセッションとして認識。大幅に要件が緩和され、”直帰率”のイメージに近いものになった。 – 10秒以上滞在 – 2ページビュー以上をした – コンバージョンイベントを1つ以上 |
参照元除外リストと除外する参照のリストの違い | ユニバーサルアナリティクスの「参照元除外リスト」ではサブドメインごとに入力の必要があったが、 GA4の「除外する参照のリスト」では、GA4が自動でサブドメインも認識するので、サブドメインの入力の必要なし。 |
まとめ
以上です。作成した本人も嫌気が指すくらい長い記事になってしまいました。笑
問い合わせ獲得がゴールのシンプルなウェブサイトであれば、本記事で紹介した初期設定だけ終わらせておけば、外部のコンサルに依頼する際にも、すぐにスタートできるデータの蓄積は可能になるかと思います
後日、ニーズがあれば探索レポートの紹介とユニバーサルアナリティクスの拡張EコマースからGA4への移行の話をまとめたいと思います。
本記事が少しでもGA4への移行の手助けになれば幸いです。GA4やGoogleタグマネージャーについてお手伝いできることがあれば、こちらのお問い合わせフォームよりお願いします。